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冬、風邪をよく引く人は、「家」に問題を抱えている可能性大

「病気にならない家」6つのルール①

からだの不調の原因は、じつはあなたの「家」にあるかもしれません。たとえば冬、寒い家は「風邪をひきやすい体質」の原因にもなります。家とからだの深い関係を紐解いた新刊、『「病気にならない家」6つのルール』より紹介しましょう。

家があなたを病気にする

 同じ生活をしていても、病気になる人、病気にならない人がいるように、人にはそれぞれ「体質」があります。たとえば、緊張すると胃が痛くなる体質の人もいれば、汗がとまらなくなる体質の人もいるでしょう。

 こういった体質は、生まれつきの遺伝的な要因と、生まれてからの環境的な要因によってつくられます。環境的な要因というのは、食事や運動などの生活習慣のほか、私たちを取り巻く生活環境の影響だったりします。

 つまり私たちの体は、生活する場所に大きく影響されるわけです。

▼家の環境が「病気体質」をつくる

 では、私たちが生活するなかで、もっとも長い時間を過ごす場所はどこだと思いますか? それは自分の家です。
 NHK放送文化研究所や総務省統計局の調査によると、人は人生の約60パーセントを自宅のなかで過ごします。
 そのため、家のなかの環境が悪ければ、それが体への負担となり、病気になりやすい体質をつくってしまう可能性が高いのです。

 それなのに、日本の住宅のほとんどは、体への影響を無視したものばかりです。みなさんだって、家を建てるときや、借りるときに「健康にいい家か」「病気になる家か」などと考えたことはないと思います。

 家のなかでふつうに生活をしているだけで、知らず知らずのうちに体がむしばまれているとしたら? そう考えると恐ろしくなりますよね。
 あなたが「生まれつきの体質」だと思っていることも、もしかしたら、家の悪影響によってつくられたものかもしれないのです。

 
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上郡 清政

兵庫県丹波市柏原町在住。中学2年生の時、台風により自宅が倒壊。その脆さと移った仮設住宅の寒さから家に興味を持つ。一人でヨーロッパ諸国、東南アジア諸国の家を見て回り、日本の住環境に危機感を覚え、家づくりの業界に参入を決意。病気になりにくい家の方法論を確立しその家づくりに精進する。


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「病気にならない家」6つのルール
  • 上郡清政
  • 2017.10.20